ANCIENT BIRDSとファイナルファンタジー
新世代のシンフォニック・スピードメタルバンドの中でも、RHAPSODY直系の劇的なシンフォニック・アレンジと、親しみやすい曲構成とメロディによって、その手の音楽を好むファンに強く訴求する音楽性を持つANCIENT BIRDS。1stアルバム「The Alliance of the kings」のボーナストラックで、人気RPGのファイナルファンタジー8の主題歌「Eyes On Me」をカヴァーしているように、バンドの創始者であり作曲者でもあるダニエレ・マッツァは、ファイナルファンタジーの音楽にも強く影響を受けている。その音楽的影響は、主旋律にも色濃く表れた。それが下記2ndアルバム「Soulless Child」収録の「Gates Of Noland」だ。
この曲を初めて聴いた時オレが思い出したのは、ファイナルファンタジー9の曲「黒魔導師の村」の後半部分のメロディであった。
自分が影響を受けたメロディは、知らずの内に自分の作曲した音楽にも表れるものだが、この曲にもそれが表れていてオレは興奮しつつも微笑ましくなった。単なるパクリではなく、音楽的影響を元に、新世代のシンフォニックスピードメタルに相応しいクォリティの音楽を作り出したと感じたからこそ、こういった感情を持ったのだ。
思えばオレが初めてハードロック・ヘヴィメタルを聴いて「ファイナルファンタジーのようだ」と思った曲がRHAPSODYの「Rage Of Winter」だった。その時の衝撃は今でも忘れられない。そしてそれから15年になろうとする今も、同じような音楽を聴いて同じように興奮している自分がいる。かつて、メロディック・スピードメタルというジャンルは、没入するのも飽きるのも早いジャンルだと言われたこともあったが、今でもシンフォニックでメロディックでスピードのある音楽を好むオレは、真正のメロスパーと改めて思う。


