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当サイトは、東 瑠利子のオリジナル楽曲とメタル音楽レビューを公開しております。メロディアスな旋律と、ゴージャスに音色を駆使したパワフルで疾走感溢れるヘヴィサウンド、激しく展開するファンタジーで勇壮で感動的な世界をお届けします。現在ダウンロードできる楽曲は50曲以上ありますので、普段の音楽鑑賞用に、通勤通学のお供にmp3プレイヤなどに入れて聴いて楽しんでください。 著作権は放棄しておりません。当サイト全ての内容はリンク報告無しでの転載、また改変、再配布、直リンク、商用利用などは固く禁じております。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約に保護を受けています。東 瑠利子の自己紹介はこちら

『Lost Horizons』 - LUCA TURILLI's Dreamquest

2006年06月09日

CDジャケット画像
  • ジャンル:シンフォニックメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2006年6月9日
  • 通算:1stアルバム
満足度:76

RHAPSODYを率いるルカ・トゥリッリの、ソロ3作とはまた別のプロジェクト第1弾ということで、ルカの作曲した過去の作品とは一味違う感覚の作品だ。また、演奏面でもルカはギターではなくキーボードを演奏している。

その音楽性は、デジタリックな要素も含んだサウンドに女性ヴォーカルというもので、疾走曲は1曲も無い。曲調も、シンフォニックで大仰なパワーメタルから血沸き肉踊るということは無く、終始ダークで妖しげな雰囲気を放ち、シンフォニックメタルというより、ゴシックメタルに近いものすら感じられる仕上がりとなっている。ややオペラ寄りの女性ヴォーカルもその感を強くさせているだろう。ただその中でも、ルカがアレンジしたんだな、と思わせられるアレンジワークは随所に感じられる。

仮にこれがルカ・トゥリッリのプロジェクトではないのだとしたら、もっと満足感を得られただろう。しかし、私がルカが創造する音楽に求めるのはこれではなかった。映画音楽風、民謡調、シンフォニック、そして劇メロとスピード! こういった要素が排除されたのが少し寂しい作品と感じられ、これを聴いていると、もっと熱い音楽を求めている自分に気付くのだ。

しかしその中でも素晴らしい曲はあり、特に#3「Dreamquest」は、彼のソロ2nd「Prophet Of The Last Ecripse」に収録されている曲のように感じられ、特にサビメロの美しさと、そのバックで鳴るオーケストレーションの壮大さにはルカの楽曲ならではの味わいで感動させられた。

かろうじて#13「Gothic Visons」では、かつてのルカの熱いメタルのイメージが残っているが、それでも悶涙!という感じでもなく、もはやこれはこれまでのRHAPSODYやルカソロのファンよりも、NIGHTWISH等のあまりハードではなく女性ヴォーカルが美しいバンドのファンにこそお薦めの作品となっていると言えよう。(雷X)

『The Infinite Wonders Of Creation』 - LUCA TURILLI

2006年05月26日

CDジャケット画像
  • ジャンル:シンフォニックメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2006年5月26日
  • 通算:3rdアルバム

ルカ・トゥリッリのソロアルバムは、1stでは過去を、2ndでは未来を、そしてこの3rdでは現在が描かれている。#1の壮大なオーケストレーション等を聴けば分かるように、シンフォニックメタルであることには変わりはないが、劇的な展開、激烈なビート、キャッチーでクサいメロディという要素が悉く消滅してしまった感があり、全体的にダークなミドルテンポ曲が続くので興奮とは無縁の音楽となってしまった。

また、今作はオラフ・ヘイヤーよりも女性ヴォーカルが目立っており、#2はいきなり女性ヴォーカルのみの曲だ。これには疑問で、何故なら同時期にDREAMQUESTという女性ヴォーカルのプロジェクトもあったからだ。ここはオラフ・ヘイヤーのヴォーカル一本で行ってほしかったところで、特に#2は壮大なオペラティックメタルとなっており、オラフのヴォーカルで聴きたかったと思う。

音楽的には、疾走は無くダークなものの、あぁこれはルカ・トゥリッリが作曲したんだな、という雰囲気を随所で感じることができる。特に#2、#5、#9で聴けるメロディはかつてのルカの悶絶級の曲のメロディに近いものがある。聴き込んでいけば、これまでの彼の作品のような興奮は味わえないまでも、緻密な造り込みも相まって、素晴らしい作品であると認識できる人も多いかもしれない。

しかし、やはりオレはルカにこういう音楽をやってほしくはなかった。彼は分かりやすい疾走曲に飽きたのかもしれないが、それならば、2ndアルバムのタイトルチューンのような、激烈に疾走しながらもプログレッシブで複雑な構築美を追求してほしかったと感じる。また、アルバムの構成も、同じようなテンポの曲が続きだれてくるので、1曲ぐらいは猛烈なビートと死ぬほどクサいメロディと派手で大仰なオーケストレーションを繰り出してほしかった。嗚呼、次作では原点回帰をお願いしたい。(雷X)

『Reign Of Elements』 - CELESTY

2002年01月01日

CDジャケット画像
  • ジャンル:メロディックスピードメタル
  • 国籍:フィンランド
  • リリース:2002年
  • 通算:1stアルバム
満足度:76

SONATA ARCTICAあたりに影響を受けたであろう典型的なメロディク・スピードメタルを演奏している。疾走曲の割合が高いので、加えて爽快なメロディ、煌びやかなサウンドが好きな疾走万歳な人にはお薦めと言えるのだが、オレにとっては少しメロディがありがちすぎるような感じがしてしまう作品だった。

全体的に悪くはないが特別良くもないという感じだ。通して聴いていて、もう少しメロディライン、コード進行に捻りが欲しいと思った。ただ、ピアノやシンセのパート、ソロパートの美しさ、所々入る大仰なブラス等、印象に残るパートもあるにはある。

その中でも#5「Reign Of Elements」はメロディ、展開とも充分満足できる楽曲のクォリティを備えて悶絶! と言いたいところだが、ここで全く特徴の無いヴォーカルやスカスカなサウンドに不満を感じてしまい、何とも煮え切らない感じだ。

このバンドの疾走曲は、もしDTM作品としてアマチュアが発表したならば絶賛されるかもしれない音楽性を持っていると言えよう。日本盤が出たのは2002年当時メロスピシーンが盛り上がっていたからに他ならないだろう。(雷X)

『Arcana』 - EDENBRIDGE

2001年12月05日

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  • ジャンル:シンフォニックハードロック
  • 国籍:オーストリア
  • リリース:2001年12月5日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:74

癖が無い美声を持つ女性ヴォーカルを擁するバンドで、音楽性はメタルというよりもシンフォニックハードロックと言えるだろう。決して重くはないサウンドに繊細なオーケストレーション、そしてヴォーカルの美声から、メロパワ/メロスピが持つパワー感、スピード感はこの作品からは感じられないが、このバンドの魅力は歌唱は勿論、ファンタジーテイスト溢れる叙情メロディとオーケストレーションにあると言え、時にはこういう音楽を聴いて癒されるのもいいかもしれない。

ファンタスティックなイントロである#1は素晴らしく、それに続く#2「Starlight Reverie」はやや疾走気味でクサいメロディのメタルと言え、メロスピ狂の私にとって文句無くこの作品のベストチューンだ。その後は疾走感のある曲は1曲しか無く、殆どがじっくり聴かせる曲となっている。パワーとスピードを求める私にとっては少したるい音楽性だが、時折挟まれる美麗メロディと展開にはっとさせられることもあった。

癒し、荘厳、神聖、ファンタジー。こういった言葉でこのバンドの音楽性は表現できるだろう。だが、メタルにパワー、スピード、熱さ、高揚感といったものを求める人には、彼らの音楽は退屈なものとなるであろう。私はやはり後者なので、この作品では#2以外は2回以上聴きたいと感じなかった。これはバンドアレンジがあまりにも薄すぎて魅力に欠けるいうことも原因だろう。しかしこういった音楽性に惹かれる人にとっては名盤レヴェルの作品であるかもしれない。(雷X)

『The Unglorious Conspiracy』 - VALIANCE

2001年01月01日

CDジャケット画像
  • ジャンル:シンフォニックメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2001年
  • 通算:1stアルバム
満足度:68

複雑で聴き応えのあるプログレッシブ・シンフォニックスピードメタルをやろうとしているのだろうが、全体的に、DTMで作曲初心者が作曲したかのようなアレンジや展開にしか聴こえず、作曲的未熟さが感じられる楽曲が続く。特に#8「Livin' Throughout Time」の、最初のヴォーカルが入ってくる所のメロディなんて、何を考えてこのメロディにしたのか?と感じる程だ。

所々印象的なメロディが出てきたり、シンフォニックで疾走していたりと、聴いていて面白いと言えなくもないが、この掴みどころの無い雑然とした構成の楽曲を好んで聴くシンフォニックメタラーがいるとはあまり思えない。このとっつきにくさ故私はこの作品をあまり聴き込まなかったのだが、もし聴き込めばこの強引な展開も展開美として聴こえてくるのだろうか?

そんな疑問符だらけの楽曲群の中でも#4「Search For The Cross」、#6「Sandful Eyes」はいい曲と言えるメロディと展開を持っていると感じた。他の曲ももう少し展開を整理すればもっと良くなりそうだ。何と2ndアルバムがリリースされているらしく、少し聴いてみたい気もする。

サウンドは、ドラムとオーケストレーションは当時のDTMレベルで、ギターだけがましかなという感じだ。ヴォーカルはこの手のマニアックなバンドらしく難有りだが、それはもう当然のことだから驚きもしない。(雷X)

『...And The Runes Begin To Pray】 - PANDAEMONIUM

1998年01月01日

CDジャケット画像
  • ジャンル:シンフォニックスピードメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:1998年
  • 通算:1stアルバム


満足度:70

究極のB級クサクサシンフォニックスピードメタルを演奏するバンドだ。どこかで聴いたことのあるような妖精っぽいメロディのイントロから激烈に疾走し劇的に展開するファンタスティック・シンフォニックスピードメタルが展開される#1「The Alchemist」は、クサメタラー悶涙必至の楽曲ではあるが、それもこの叫気のハイトーンヴォーカルを許容できればの話だ。オペラを意識しているようなハイトーンだがあまりにもヘロヘロで普通のメタラーにとっては楽曲ぶち壊しもいいところだろう。

だが、オレのようなクサメタルマニアにとっては、こういうあまりにもクセの強いヴォーカルすら楽しいと思えてしまうのだ。決してこれを認めてはならないものの、しかしこの究極的なクサさの楽曲とこのヴォーカルがまた味わい深いとさえ感じられるのだ。惜しむらくは、楽曲的に突き抜けた素晴らしさを持っているのが#1だけで終わってしまったこと。他の曲も、ファンタジーテイスト溢れていたり、劇的に疾走していたりはするものの、何かパッとしないものが多く少し残念だ。

最後の曲は#1のピアノヴァージョンで、楽曲の良さをヴォーカルにぶち壊されずに純粋に堪能することができるかもしれない(笑) あとこのバンド、2005年に2ndアルバムをリリースしたが、ヴォーカルだけは進歩していなかったらしい(笑)(雷X)