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当サイトは、東 瑠利子のオリジナル楽曲とメタル音楽レビューを公開しております。メロディアスな旋律と、ゴージャスに音色を駆使したパワフルで疾走感溢れるヘヴィサウンド、激しく展開するファンタジーで勇壮で感動的な世界をお届けします。現在ダウンロードできる楽曲は50曲以上ありますので、普段の音楽鑑賞用に、通勤通学のお供にmp3プレイヤなどに入れて聴いて楽しんでください。 著作権は放棄しておりません。当サイト全ての内容はリンク報告無しでの転載、また改変、再配布、直リンク、商用利用などは固く禁じております。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約に保護を受けています。東 瑠利子の自己紹介はこちら

『Neverworld』 - POWER QUEST

2003年10月22日

CDジャケット画像
  • ジャンル:メロディックスピードメタル
  • 国籍:イギリス
  • リリース:2003年10月22日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:81

イギリス出身のメロディックスピードメタルを演奏するバンドということで、DRAGONFORCEとよく比較されるバンドだが、そのメロディはDRAGONFORCE以上の爽快さと美しさを備えていると感じる。サウンド的には、パワーメタルというよりハードロックに近いものがあり、メロディの質感やコーラスワークを聴いていると、これもメロディアスハードロック寄りのものと聴こえる。

よってコテコテの激烈なメタルを期待すると物足りないかもしれない。しかしつぼにはまるとこの爽快でどこか哀しげなメロディに万歳!となるであろう。特に#1「Neverworld」は、メロディは勿論曲構成も限りなくドラマティックで、9分という長さを感じさせない名曲となっている。続く#2「Temple Of Fire」も最高で、ポップでキャッチーなメロディが感動的で、構築されたソロも素晴らしい。

#3はメロディックハードロックそのものだが、じっくり聴くとその爽やかなメロディに心洗われる気分だ。そして#4「Sacred Land」は疾走ビートに絡みつくようなメロディラインが気持ちよく、更にサビメロでは劇的に盛り上がるという展開に悶涙だ! #5は哀愁メロディのバラードで、彼らのメロディセンスの高さよく分かる曲だ。

しかし、後半もずっと同じような雰囲気の曲が並ぶので、通して聴くと最初の4曲は盛り上がっても、徐々に飽きてくるということがあるのが少し残念なところだ。(雷X)

『Karma』 - KAMELOT

2001年07月19日

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  • ジャンル:メロディックメタル
  • 国籍:アメリカ
  • リリース:2001年7月19日
  • 通算:5thアルバム
満足度:82

彼らの最高傑作と言われることも多い作品で、美しいヴォーカルメロディにパワフルなバンドサウンド、そして様々な楽器を用いて楽曲は色鮮やかに彩られており、そして特に#5「Don't You Cry」で特に印象深いロイ・カーンのセクシーとも言えるヴォーカルが感情豊かに歌い上げているのが聴き所だ。これはとてもアメリカ出身とは思えない、ヨーロッパのバンドのような音楽性と言えよう。

民族音楽テイスト溢れるドラマティックなイントロで期待は嫌でも高まり、#2「Forever」ではグリーグ「ペールギュント」より「ソルヴェイグの歌」のメロディがメロディック・メタルに融合した楽曲で狂おしいほどメロディアスで美しく仕上がっている。その後も、美旋律かつシンフォニックなクォリティの高いメロディックメタル曲が続く。そして圧巻は#6「Karma」で、シンフォニックかつピアノのメロディで感動的なイントロと、同じ構成を持つサビメロが特に感動的だ!

この作品は、たまにメロディック・パワーメタル系として紹介されていることもあるが、ツーバス連打はあるが、裏打ち疾走パートは日本盤ボーナス以外には存在しないこの作品にメロパワ/メロスピを期待すると肩透かしを食うだろう。実は私もその1人で、確かに極めて優れたメロディックメタル作品ではあるが、私が求める音楽、すなわち大仰だったり疾走感があったりする音楽とは少し隔たりがあると感じた。

よってメロパワ/メロスピを期待する人には積極的に勧められないが、全てのメロディックメタラーはこれを買って聴き込む価値のある作品とも言えると思う。例えばメロスパーが、最初は「遅い」と思っていても聴き込むごとに「これは最高だ!」と印象が変化する可能性の非常に高い作品なのだ。(雷X)

『Twilight Of Days』 - ATHENA

2001年04月02日

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  • ジャンル:メロディックスピードメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2001年
  • 通算:3rdアルバム
満足度:82

このバンドは、1stと2ndではプログレッシブメタルを演奏していたのだが、何故かこの3rdでメロディックスピードメタル中心に転向し、クサメタラーの中ではその劇的なメロディが話題になった作品だ。

1曲目のタイトルトラック「Twilight Of Days」は、イントロからして痺れる。限りなくドラマティックなメロディで幕を開けるその様は、JUDAS PRIESTの「The Hellion」を思い起こさせた。歌メロに入ると、雑音が入ってしまうほどの劣悪なサウンドプロダクションも多少は許せてしまいそうな程の感動的なメロディが聴ける。そしてこの曲のヤマ場でもある間奏部分の、息の長い音によって展開されるギターメロディーが最高に激情的で、このパートを聴いている時はいつも切なさで胸がいっぱいになる程の素晴らしさだ!

他の曲はまあまあといったところで、全体的に勇壮な雰囲気の曲のスピードチューンが多い。ヴォーカルは甘い声のハイトーン。タイトルチューン以外では6、12曲目がいいと思った。タイトルチューンのサビメロを使用したピアノとストリングスによるバラードもあり、それがまたシンフォニックでいい感じだ。(雷X)

『Sunrise In Riverland』 - INSANIA

2001年01月01日

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  • ジャンル:メロディックメタル
  • 国籍:スウェーデン
  • リリース:2001年
  • 通算:2ndアルバム
満足度:82

#1「Finlandia」の、北欧の冷たい冬空を想起してしまう哀愁漂うイントロ、そして切り込んでくるバンドサウンド、ツインリード。劇的なこのイントロ曲で否応無しに期待は高まるが、それに続く#2「The Land Of The Wintersun」は期待以上の名曲だった! 展開はまさしくメロディック・スピードメタルの教科書的な楽曲であり、爽快感と哀愁が渾然一体となって聴き手に迫る名曲だ。哀しいAメロ、盛り上がるBメロ、哀愁の空気を引き継ぎつつ爽快なサビメロ、構成美溢れる間奏は長大で満足度満点! #1と#2はセットで聴くのがより劇的な展開を味わえていいだろう。

しかし、これ以降の楽曲が続かない。メロディがありがちなものが多く、またHELLOWEEN等の先達からのメロディの引用等オリジナリティに欠ける面が目立ち、楽曲から受ける衝撃も#2には遠く及ばないというのが正直なところだ。HEAVENLYの「The World Will Be Better」に匹敵する感動を味わえた#2に匹敵するか、しないまでも近いクォリティの楽曲をもっと生み出していれば、HEAVENLYまでとはいかなくても近い程に人気を得られたと思うと少し残念だ。

ただ、ツインリードギターのメロディの美しさは特筆もので、#2という名曲はあるし、劇メロマニアは持っていて損はない作品であろう。全体の満足度は82だが、#2に限って言えば満足度98だ! こんなに素晴らしい曲が埋もれてしまうのは非常に勿体ないと感じるので、是非ともメロパワ/メロスピファンで聴いたことのない人は聴いてみてほしいと思う。

あと余談だが、台湾のクサメタルバンド、SERAPHIMの2nd「The Equal Spirit」収録の「Last Memory」という曲が、#2「The Land Of The Wintersun」の丸パクリなので、両方持っている人は聴き比べて楽しんでみよう。(雷X)

『When The Aurora Falls...』 - HIGHLORD

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  • ジャンル:シンフォニックスピードメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2001年
  • 通算:2ndアルバム
満足度:81

発売当初クサメタラーの間でよく話題になったバンドだ。音楽性はシンフォニックスピードメタルそのもので、クサさと哀愁爆発のヴォーカルメロ、熱いコーラス、劇的なストリングスライン、パワー溢れる疾走、煌びやかなチェンバロなど、サウンド的にはクサメタラー/メロスパーにはたまらない内容となっている。

シンフォニックな要素が入っているとはいってもRHAPSODYタイプではなくSONATA ARCTICAタイプで、ストレートに疾走する曲にオーケストレーションの味付けやシンフォニックなパートがあるという感じだ。この場合ヴォーカルメロディの良さが最終的に曲の良さにつながるところだが、私にとって、そのメロディが少しありきたりな感じを受けるところが多かった。特にアレンジや盛り上げ方は最高なのに少し惜しいと思うところだ。

しかし、#3「Frozen Heaven」のキャッチーなメロディとソロバトル、そしてクサメタル史上に残る名曲である#6「Perpetual Fury」の究極的なドラマティックスピードメタルはそんなことを感じさせない魅力に溢れている。特に後者の盛り上がりは血の涙が噴出しそうなサビメロで最高潮を迎え、最後は悶涙ヘッドバンギング万歳!なパートだ!

イタリアのバンドということで、SECRET SPHERELABYRINTHに相通じるものが感じられ、シンフォニック度は前者に、メロディの質は後者に近いかもしれない。私は少しありがちだと思ったヴォーカルメロディも、LABYRINTHの2ndあたりが好きな人ならば気に入りそうだと思った。(雷X)