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当サイトは、東 瑠利子のオリジナル楽曲とメタル音楽レビューを公開しております。メロディアスな旋律と、ゴージャスに音色を駆使したパワフルで疾走感溢れるヘヴィサウンド、激しく展開するファンタジーで勇壮で感動的な世界をお届けします。現在ダウンロードできる楽曲は50曲以上ありますので、普段の音楽鑑賞用に、通勤通学のお供にmp3プレイヤなどに入れて聴いて楽しんでください。 著作権は放棄しておりません。当サイト全ての内容はリンク報告無しでの転載、また改変、再配布、直リンク、商用利用などは固く禁じております。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約に保護を受けています。東 瑠利子の自己紹介はこちら

『The Cosmocinesy』 - QANTICE

2009年04月10日

CDジャケット画像
  • ジャンル:メロディックパワーメタル
  • 国籍:フランス
  • リリース:2009年4月10日
  • 通算:1stアルバム

 

満足度:94

インターネット上で検索するとプログレッシブメタルと紹介されていることもあるが、中心人物であるTony Beaufilsが影響を受けたバンドがブックレットのpersonal thanks欄に並べられていたのでじっくり見ると、ジャーマンメタル、シンフォニックメタル、ネオクラシカルメタル、映画音楽、クラシック音楽のアーティストの名があることから、プログレッシブメタルからメロディックパワーメタルに流れてきたのではなく、これらのアーティストの影響を受けつつ、今まで聴いたことが無いような独自のメロディックパワーメタルを生み出したアーティストと言えよう。

Tony Beaufilsはギター・ベース・キーボードに加え、マンドリンとバンジョーも演奏するというマルチプレイヤー振りの上にプロデュースもこなす。パーマネントメンバーとしては、ヴォーカルとヴァイオリニストとドラマー(ライブ時のみ)がクレジットされており、他ゲストミュージシャン8名により制作されているあたり、同郷のFAIRYLANDにも通じる、1人ですべてを創造したい芸術家気質の人間なのだと想像できる。それはブックレットやロゴアートワークにも関わり(流石にジャケットカバーイラストは別人だった)、英語故にすぐに理解できないのが残念なほど、スケールの大きいコンセプトが掲げられている歌詞群(QANTICEオフィシャルサイトには何と小説化されているというニュースが!)を見ると尚更そう感じる。

肝心の音楽性は、プログレッシブと評されるのも頷ける変拍子やリズム、複雑極まるアレンジを聴くことができ、更にこれまでオレが聴いてきたシンフォニックメタルやメロディックスピードメタルでは聴けなかった展開や音の響きが所々登場するものの、基本となるメロディはキャッチ―であり分かりやすいとも言える。加えてメロディックパワーメタルらしい伸びやかな歌唱とパワフルなリズムがしっかり存在しているのも嬉しいところで、特にドラミングは激しくもテクニカルでもあり、展開に合わせた緩急自在のフレージングが心地いい。よって3曲収録されている疾走曲はライブでも大興奮間違いなしのナンバーとなるだろう。

印象的な曲について記しておくと、ゼルダの伝説のオープニング曲を彷彿とさせるパートや、どこか懐かしさを覚えるメロディが印象的で冒頭からグっと来る#1「Budding From The Mist」からそのままの流れでいくと思ったら唐突にヘヴィになる#2「Head Over Worlds」は、最初はメロディの煽情力が弱いかなと感じたが、聴きこむごとにこのパワフルさと複雑な展開の融合が心地よい。また#1のメロディが間奏部とエンディングに流れ、特に後者の展開は涙ものである。

そして#4「Megantrop」は、作品中最も印象的な疾走曲で、サビメロの高揚感はメロの最後にドラムフィルを多用し最高潮に達する! 間奏の展開の面白さも聴きどころだ。最後は更に声を張り上げてガッツポーズ! #8「The Question」も終始明るい雰囲気で疾走するところが典型的なメロスピと言えるものの、随所に細かいアレンジが施されるのがこのバンドらしい。歌メロパートは勿論、疾走と9/8拍子をバックにするツインリードにはじまり、スリリングなフレーズを奏でるソロに繋がる間奏の展開にも高揚感がもたらされる。上記3曲共にエンディングではしっかりイントロのテーマを引き継ぐというあたりに作曲面での拘りが感じられる。

#10「The Least Worst Ending」はエンディングを飾るインスト曲で、ゆったりとした壮大な笛〜フレンチホルンのメロディにバックが疾走していたり、その後は持てる作曲の要素をフルに叩き出すかの如く様々な展開を見せたりするのが面白い。また、他の曲も様々な楽器を用いて民謡調の雰囲気を醸し出していたり、プログレッシブに展開したり、キャッチーなメロディを配したりと、一聴しただけでは良さは分からないものの何度も聴くごとにその素晴らしさが伝わってくる曲ばかりで、末永く楽しめる作品と言えるだろう。

HEAVENLYが登場するまでは特に注目することのなかったフランス産メタルだが、近年オレの心を掴む音楽性を持つバンドが増えてきて嬉しい。HEAVENLYFAIRYLANDWILDPATHKERION、そしてこのQANTICEの新譜は今後必ずチェックするだろう。これらのバンドに共通するのは、音楽性の違いはあるものの、まるでフランス料理のような味わいへの気配りだ。特にアレンジにおける細かいヴォイシングや音色選定などにそれは表れており、これがおざなりになった音楽は何度も味わおうとは思わないだろう。

QANTICEは、音楽的には、爽快なメロディにどこかANGRAを彷彿とさせる、ブラジルのバンドのような雰囲気があるものの、そのアレンジの緻密さと細かな心配りはフランス産であることを納得させられる。何度もじっくり味わいたくなるこれらフランス産の美味なるメタルをオレは末永く愛していきたいと思う。(雷X)

『Dragonheads』 - ENSIFERUM

2006年02月15日

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  • ジャンル:ヴァイキングメタル
  • 国籍:フィンランド
  • リリース:2006年2月15日
  • 通算:2ndミニアルバム
満足度:94

6曲入りのミニアルバム。こちらはペトリ・リンドロスのお披露目の意味も含めたミニアルバムだったようで3rdを聴く前に聴き逃していたため購入しました。しかし新曲は1曲目「Dragonheads」のみで2曲目「Warrior's Quest」4曲目「White Storm」はデモの再録のようです。しかしわたしはどれも聴いたことがなかったので新曲同然ですが。3曲目「Kalevala-Melody」と最後の曲である「Finnish Medley」はフィンランドの民謡のアレンジだそうです。それはさておき1曲目「Dragonheads」が物凄い気に入りました。ミドルテンポで哀愁美メロディ、テーマは航海。あまりに勇壮でどっしりとした構成にやられました。イントロから終盤まで繰り返し続くメインフレーズが頭から離れなくなります中盤からの盛り上がりからアップテンポになるソロ、そしてそのまま続くオーオーコーラスの流れに悶絶です。

2曲目「Warrior's Quest」も最高に美しい曲。こちらもミドルテンポ。まるで勇敢な戦士の姿が目の前に映し出されるようです。この曲のメロディはたまらなく美しいですね。特にサビのドラマティックさには圧巻4曲目「White Storm」これも超最高!イントロの雄叫びから目頭が熱くなってしまいましたアルバム中では唯一の疾走曲。これもギターメロがメランコリックでかなり良いです。3rdの中にこのミニアルバムの1、2、4を一緒にぶち込んで聴くと3rdがより神アルバムと化すのでおすすめです。

『Into a New Dimension』 - DIVINEFIRE

2006年01月01日

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  • ジャンル:メロディックシンフォニックパワーメタル
  • 国籍:スウェーデン
  • リリース:2006年
  • 通算:3rdアルバム
満足度:94

スウェーデンのメロディックパワーメタルバンドの3rdアルバム。究極のブラック・ヘヴィ・シンフォニック・パワーチューンが満載。このバンドは1stからずっと威力が途絶えない。そしてこの3rdが最高傑作であろう。帯の叩きからして貫禄があります。超劇的美旋律と完全符合する熱血メタル・スピリット噴出!! 思わず手が伸びた。シンフォニックヘヴィメタルというと、その手のバンドが苦手な人は犬猿しがちかもしれないがこれは方向性が全く違い、全体的にメロデスっぽさがある。そしてIn FlamesやChildren Of Bodomが好きな人も気に入るはずだ。Dimmu Borgirがメロディックメタルになったという雰囲気もあり、ブラックでヘヴィでそれでいて極上シンフォニックなスピードチューンが満載でとにかく重圧で心臓に直接響いてくる感じがたまらない。

2曲目「Passion & Fire」はオープニングチューン。バックで高音ストリングスが鳴り響く中、劇烈に重いギターと共に疾走するパワーチューン。俺たちはロックする…「ウィロック!!」が頭から離れなくなる。間奏も実に練られており重くダークで、ギターソロも最高に良い。3曲目「Time's Running Out」はこれはIn Flamesの新譜か!?と思うほど。サビになるとメロディアスに歌い上げるのだが他は完全にメロデスっぽさがある。4曲目「Into a New Dimension」は最初に聴いて1番気に入った曲で、さすがタイトルチューン!超最高。キャッチーなメロでありながらその重さとパワーとスピードは持ち合わせたまま全てが良い。ソロも鳥肌。この疾走感は気持ちがいい。5曲目「Facing the Liar」はもうこれ完全にメロデスだ。これも超疾走曲。というか今までの5曲全て劇烈スピードチューン。

6曲目「Live or Die」はこの疾走しまくるアルバムの中では少しミディアムなほう。ここまで聴いて何度も感じるがとにかくこのアルバム、重圧さが半端ない。ザクザクギターの重いメタルが大好きな人にはたまらないだろう。そしてギターソロもどれも極上だ。7曲目「Masters & Slaves」は超攻撃的でヘヴィでダイナミックな疾走チューン。サビになると失速するのが超最高。1stのGlory Thy Nameは私にとってはまぁまぁ普通って感じだった。でもこの3rdはやばいくらいに最高である。8曲目「Alive」はおもしろいフレーズが多くちょっと特徴的な曲。9曲目「All for One」も攻撃的で超ヘヴィ。この曲のサビメロの裏のアレンジは耳に残る。超重苦しい中このキャッチーなフレーズが心に突き刺さること間違いなし。1番ノリの良い曲といってもいいだろう。

10曲目「The Final Victory」これもいい。全体的に言えることだがツーバス疾走しまくりで重い×100くらいのザクザクギター、ハイトーンに歌い上げたと思えばデスヴォイスも満載で、あとはブラスかな?メインアレンジに使われているのは。これがかなりいい味出している。あとは高音のストリングス、といってもよくあるシンフォニックメタル系とは違いひたすらダークで美しい。そして耳に残る極上メロディ、どれをとっても本当に最高。はっきり言って全曲最高。インフレイムスの「Come Clarity」に匹敵する良さがある。

『Symphony Of The Enchanted Lands II』 - RHAPSODY

2004年09月27日

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  • ジャンル:シンフォニックパワーメタル
  • 国籍:イタリア
  • リリース:2004年9月27日
  • 通算:5thアルバム
満足度:94

前作「Power Of The Dragonflame」において、壮大なる一大叙事詩「The Emerald Sword Saga」を完結させ、この新作からは新たな物語をスタートさせるMighty Metal Warrior "RHAPSODY"、今作では新たな物語であること以外に、フルオーケストラと50人の合唱隊をそのサウンドに導入したということが重要だ。

今までの彼らの作品には外れがなく、またオーケストラ導入ということもあって期待を込めて聴いたのだが、そのファースト・インプレッションとしては、「今まで外れが無かったけど今回は外れかも」と思った。一聴してガツンと強烈なものが感じさせてくれる曲が無かったからそう感じたのだろう。しかし聴けば聴くほどに味わいが深まり、以前の作品ほどではないにしても満足したと言える。

メロディの印象が薄い、疾走が少ないという感想をよく見かけるが、確かにそういった感はある。それでもオレが満足できたというのは、オーケストラサウンドのダイナミズムを生かした極上のアレンジと展開美があるからだろう。オーケストラ導入にあたり、今まで以上にアレンジにものすごい力を注いだと思われる。結果としてそのサウンドは勿論バンド史上最高の重厚さと壮大さを備え、また今までリリースされた「メタル」を標榜する作品の中でも最もヘヴィかつ荘厳なサウンドを誇るアルバムとなったと言える。バンドとして念願であったと思われるオーケストラドを存分に機能させたサウンドと言えよう。

オレは今までのRHAPSODYの作品において、物語を意識しながら聴くということをしたことがなかった。それは今作においても変わることはない。それでも今作を充分楽しむことができた。この作品を楽しむのに、「物語を理解していることが前提」ということは無いと思う。勿論物語を理解すればより味わいも深まるだろうが、音楽だけを聴いても存分に楽しめるな。(雷X)

『Temple of Shadows』 - ANGRA

2004年09月06日

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  • ジャンル:メロディックメタル/メロディックスピードメタル
  • 国籍:ブラジル
  • リリース:2004年9月6日
  • 通算:5thアルバム
満足度:94

新生ANGRAとしては2枚目のアルバムである通算5枚目。前作が少し期待はずれなところがあったので、正直そんなに期待していなかった。2曲しか疾走していない(疾走パートは4曲に存在)この作品、数回聴いてやっとその魅力を感じることができた。何故、疾走していない曲は大抵「遅い」としてあまり聴かないオレがこの作品に満足したかを書いてみよう。

メロディはやはり、Andre Matosが書いたメロディから受けたような強烈な印象は薄い。よって疾走曲においては、前作の「Nova Era」でも感じられた、「アンドレ・マトスの書いたメロディ程の良さではない」という印象をまずは感じる。そして非疾走曲も、聴きはじめの頃は、すさまじいギタープレイ、凝った展開等の印象はあったものの、これはオレには合わないかも、という感じだった。ところがどうだろう。何度も聴いていくと、疾走していようがいまいが、殆どの曲を気に入ってしまったのだ。それからはアルバム全部聴き終わった時、曲調は異なるが、2nd「Holy Land」を聴いた時のような充足感が常にあった。

この作品で注目すべきは、ヴォーカルメロディやクラシカルな要素よりも、緻密に組み立てられたバンドアレンジと劇的な展開であり、これこそこのアルバムを絶品のものとしている最も重要な要素であると感じた。一部の疾走パートなどを除くほぼ全編にわたる楽器のフレーズと演奏が印象的で、単独パートだけを抜き出してじっくり聴いても楽しめそうだ。そして滑らかでありながら斬新な展開も多数ある。これらがオレの魂を大きく揺さぶったのであろう。多彩なリズムアレンジは難解と評されることが多かった気がするが、オレにとってこれらのリズムは体で存分に感じて楽しめるものだった。このアルバムを堪能すればするほど、この拘り抜いたであろうバッキングの重要性が理解できよう。加えてサウンドの完成度も極めて高い。全てが理想的で隙の無いプロダクションだと思う。もしオレが自分の作曲した音楽を録音することになったら、できればこのサウンドに近づけたいものだ。特に音圧が深いスネアには惚れぼれする。

各曲を聴いていくと、1曲目はイントロ、2曲目はお約束とも言える疾走曲。かなり良くて絶賛されている曲だが、オレにとってはこのアルバムのベストチューンではない。そして次の3曲目に驚いた。変拍子も取り入れ、時に疾走するリズム、特にドラムのそれはものすごいことになっている! 強烈なドラミング、激しく移り変わる気持ちいい展開、そしてメロディも爽快と、アルバムの中で2番目に気に入った! 4曲目は重く響くリズムに、憂いと湿りのある音が融合、またベースとギターの絡みという珍しいものが聴けたりして気に入った。5曲目は壮大なメロディ中心のシンプルな曲だが、よく聴くとアレンジはやはり細かい。6曲目はBPM190ぐらいあるのでは!?というぐらいの速さの爆走曲で、単純に疾走しているだけではないドラミングとに衝撃を受ける。そして2ndの「Carolina IV」を思い出させるクラシカルな間奏もあり絶品! 2曲目よりも好きかも。

7曲目はドラムワークと民族楽器が印象的。情熱がほとばしるギターとパーカッションが彼等らしい。サビメロに向かう展開も最高。8曲目は間奏のストリングスと、EDENBRIDGESabine Edelsbacherのヴォーカルが最高、その他にもヘヴィな音とメロディの融合、メロウなベースラインがいい。9曲目は一部疾走、リズムワークとサウンドで悶絶、10曲目はサビメロの導入部に感動! その後の展開の美しさと切れ味にうっとり。間奏も私には新鮮。オレにとってはこれがアルバムのベストチューンだ! 11曲目は劇的な大作でなかなかいい。12曲目ラストに相応しい雰囲気。13曲目はRPG音楽的な最高にオレ好みのインスト曲。

これらの楽曲の完成度の高さは、前々作を最後に脱退したAndre Matosと共に音楽大学で様々なことを深く学んできたRafael Bittencourtの存在が大きいのだろうと思ったし、そしてバンドメンバー全員がやりたい音楽を徹底的に追求していくことで、このバラエティ豊かな楽曲が生まれたのだと感じた。

ヴォーカルは完璧としか言いようがない。ギターは、世界最高級の技術を持つKiko Loureiroの超絶プレイをはじめとしてこの上ない緊張感を醸し出すパートが多数。ベースのフレーズも楽曲に最適、時には自己主張。ドラムは、バスドラがドルルと鳴っていたりして、色々と複雑なリズムを叩き出すドラムが好きなオレにとっては、非疾走としては最高だと思った。そういえば、6曲目に、メロスピの神様であるKai Hansenが参加していることをすっかり忘れながら聴いていた程素晴らしい。

基本的に疾走好きなオレでさえこの絶賛っぷりなのだ。おそらくオレ以上に感動した者は多いだろう。作曲力、演奏力、豊富な経験、そして研究熱心な姿勢が全て揃って産み落とされた奇跡のヘヴィ・メタルと言えよう! このバンドは、もはやメロパワ/メロスピファン向けのバンドではなく、今後彼らはメロパワ/メロスピファン向けの作品を作って満足することはなく、次回作では更なる挑戦が続けられるだろう。ブラジルの至宝という名に相応しい伝説のバンドとなりうるポテンシャルを、まだ秘めていることを証明した作品だ。(雷X 2016.10.16修正)

『Anima Mundi』 - DIONYSUS

2004年01月19日

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  • ジャンル:メロディックパワーメタル
  • 国籍:スウェーデン
  • リリース:2004年1月19日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:94

このアルバムを買ったきっかけはこのアルバムタイトルチューンの「Anima Mundi」を試聴し、そのあまりにドラマティックで美しすぎる音楽に感動したことと、このバンドのヴォーカルLUCATURILLIのソロアルバムでもお馴染みであるオラフ・ヘイヤーであるということも重なり、私はオラフの声が死ぬほど好きなので(ヘヴィメタルヴォーカリストの中でもトップクラスで好みな声かもしれんな)購入に至ったのであるが、楽曲、プロダクション共に中身も最高でああーっ!こりゃいいわ!!と満足よ。ほんのりネオクラシカルさを添えたパワーあるドラマティックサウンドに虜になる。どちらかといえば正統派よりのメロディックパワーメタルであるのでそういったものを好む人のほうがこのアルバムに悶絶できることであろう。

1曲目「Divine」オープニングナンバーが最高!!アルバムの中でも2番目に好きな曲で、イントロ始まり14秒〜奏でられるキーボード&ギターの死ぬほどクサい悶絶フレーズにノックアウト!!曲の構成や進行はとても単純なものであるが正統派にヘヴィバッキングにのせてかっこよくすぎるAメロ、伸びやかなメロディで疾走するBメロ、そしてまた悶絶フレーズを挟み、A、Bときたら明るく爽快感のあるサビがお目見えする!!このメロディがまた最高でなッ!そして美麗にまとまりのあるギターソロ、悶絶サビの連続に、1曲目からこの感動は最高である!と思わせるもので、あまりに美しすぎるサビメロの連続にもう大満足よ!オラフの伸びやかなヴォーカルも最高!3曲目「Anima Mundi」アルバムタイトルチューン!この曲はもうとにかく最高で、アルバム内でも1番好きな曲。しかも、いろいろあるメタルバンドの曲の中でもこの曲の素晴らしさはかなり上位にしめるので本当にいい曲なんだよこれが!!!!私はこの曲を連続10回聴いても飽きない。サビのメロディがとくに最高で、「See the sun〜♪ See the sky〜♪」と大合唱する様は心を鷲掴みにされたかのような悶絶メロディに鳥肌!そしてあまりの興奮に涙が出てきてしまった!!!!2分07秒〜美麗静寂パートがまたこの音楽をより神聖なものとし、静寂を突き破るかのようにくる2分33秒〜のソロ、そして最後はサビの大合唱の連続にもうメロメロだ。

5曲目「What」33秒〜のキーボードとギターのネオクラフレーズに悶絶だ!ミッドテンポな曲であるがプログレッシヴ要素を含み美しい進行を遂げていく大人っぽく現代的な曲である。決して私の好きな傾向の曲ではないだけにこの曲の悶絶ネオクラフレーズがいかに重要をしめているかということになるがサビのコーラスもいいし1番好きなのが3分〜のこの曲の1番の展開をみせるところでそこから繋がるギター&キーボードのソロがイキな感じで最高!特にキーボードが独特なメロディを奏でていていいなぁって感じだ。8曲目「Closer To The Sun」キャッチーメロディにのせたネオクラスピーディなナンバーで死ぬほどクサい曲!このアルバムでも3番目に好きな曲で、イントロからこのクサいサビメロを歌いネオクラキーボードフレーズが登場し、爽快感のあるAメロ、私はこのAメロが好き。そんで死ぬほどクサいサビ!メロディだけなら1曲目と3曲目のほうが断然いいけどこのサビメロは頭から離れなくなる粘着度が強い上に転調を重ねるのでその繰り返しにまた悶絶ってもんだ!2分14秒〜の疾走ギターソロも爽快なメロディでいいし、キーボードが絡んでくるあたりがまたかっこいい!とにかく正統派なメロパワであるけど1曲目の「Divine」3曲目「Anima Mundi」8曲目「Closer To The Sun」を聴くためだけでもこのアルバムを買う価値は充分にあるはず。

『Kivenkantaja』 - MOONSORROW

2003年03月10日

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  • ジャンル:ヴァイキングメタル
  • 国籍:フィンランド
  • リリース:2003年3月10日
  • 通算:3rdアルバム
満足度:95

恐らく4thまで出てると思うのですがこの3rdが究極過ぎ!聴いた瞬間、これは究極のシンフォニックヴァイキングデスメタルだ!と、雄叫びをあげながら拳を天高く突き上げガッツポーズまさにこれこそが私が求める音楽だと涙が出ました。収録は全6曲なのですが7分〜10分以上の曲ばかりなので聴き応えたっぷりです。

私の大好きなヴァイキングメタルバンドTURISASと同じ雰囲気を持つこのバンドは、デスヴォイスとクリーントーンで構成されたヴォーカルパート。いかにもな民族調のメロディに激クサフレーズ、壮大なコーラスパートで私の心を鷲掴みです。とにかく勇壮で力強くて熱き男達による究極のヴァイキングワールド!とにかく皆さんにこの感動を伝えたい!そのためには・・・・・・もう直接聴いてもらうしかありません(笑)

というわけで中でも私が最も感動し、神曲だ!と感動し、震え上がったこの曲!「Jumalten Kaupunki including Tuhatvuotinen Perinto」!もう毎日聴いてます。最高すぎです。悶絶狂いしそうです。ヴァイキングメタルはなぜここまで人の心を熱くさせるのでしょう!この曲を聴いて感動出来る人とは朝まで語り合えそうです(笑)ヴァイキングメタル最高!ヴァイキングメタル万歳!

『Stigmata』 - ARCH ENEMY

1998年04月21日

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  • ジャンル:メロディックデスメタル
  • 国籍:スウェーデン
  • リリース:1998年4月21日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:94

デスメタルらしい激しく暴虐的なサウンドとアモット兄弟によるリードギターの美しいメロディの融合のクォリティが極めて高いバンドであるARCH ENEMY、傑作とされる「Burning Bridges」も素晴らしいが、この作品も負けず劣らずの名盤だと思う。それは疾走感と激烈なサウンドに加え、このバンドにとっての生命線とも言えるギターメロディが、この作品においては特に印象的だとオレは感じるからだ。

ギターパートの劇メロ度においては、もしかしたら「Burning Bridges」よりもこの作品の方が充実していると言えるかもしれない。サウンドそのものはブルータル・デスメタルそのもので、2音半下げというギターのチューニングによるヘヴィネスと、全体的に陰鬱な曲の雰囲気が特徴的だ。

#1「Beast Of Man」は激烈なビートとヘヴィなギターによる破壊的なブルータリティと叙情メロディが融合が完璧で、オレにとってはこれがこのバンドのベストチューンだ。#2ではギターはクラシカルでもあるがそこには他では聴けないヘヴィネスと泣きメロが存在する。#3の激烈ビート、ギターリフ、4:30頃のギターメロディに悶涙し、#4の低音で奏でられる重いギターメロディに陰鬱を感じる表現力が素晴らしい。

#5の、激しいサウンドの隙間にツインリード〜煌びやかなパートが差し込まれているのもぐっと来るし、#6は妖しいコード進行と疾走ビートのリズムチェンジに、途中のツインリードの美麗さが華を添えるといった感じか。#7の冷たく重い曲調が続いたと思ったら狂おしくメロディアスなギターが入り感動、#8は絶望的なピアノと思ったら光が差し込むように爽快なギターが入り涙。そして#9の最後の、余韻を引きずるようなギターソロに胸を刺されて聴き終える、、、

改めて通して聴いてみると、上に書いたように全ての曲に聴き所があり「完璧なメロデス作品だ」と感じるに至った。日本盤はボーナストラックが3曲入っており、曲もいいとのことなので日本盤をおすすめするが、オレは輸入盤を買ってしまったので#9で終わりのレビューになっている。(雷X 2016/10/15修正)

『Holy Land』 - ANGRA

1996年03月23日

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  • ジャンル:メロディックパワーメタル
  • 国籍:ブラジル
  • リリース:1996年3月23日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:94

1stではクラシック音楽の要素を導入したメロディックパワーメタルでシーンに衝撃を与えたANGRA、この2ndでは自分たちのルーツのひとつである祖国ブラジルの民族音楽をヘヴィ・メタルに融合するという試みがなされているのが最大の特徴だ。

そんなこの作品、1stのようなクラシカル疾走チューンを期待すると、その方向性の曲は#2「Nothing To Say」、#9「Z.I.T.O.」だけであり、それらは1stの疾走3曲にはインパクトという点で劣ると感じた。そんなこともあってか、この作品は純粋なメロディックパワーメタルを愛する者には受けがよくないことが多かったようだ。

しかし、この作品で最高の聴き所はその2曲ではなく、何と言っても#4「Carolina IV」、#5「Holy Land」に尽きるだろう。勿論#2、#9も素晴らしいのだが、この#4、#5は今まで聴いたことのないようなオリジナリティ溢れるヘヴィ・メタルで、メロディの美しさ、展開、ブラジリアンリズムの導入、全てが完璧にまとまっていると感じる。

特に#4は、約10分という長さの中に様々な要素が詰め込まれながらも展開は完璧で、魔法のようなフィーリングの働いている音楽だと感じた。聴き込めば聴き込む程驚きに満ちた曲となるであろう。#5はサビメロの「Holy Land〜」と歌うところが特に最高で、ブラジルの澄み切った青空を仰ぎながら歌うという情景が浮かび感動させられる名曲だ。

その他の曲も、何度も聴くほどに非の打ち所のない完成度の高さを感じさせる。この作品は、星の数ほどもあるメタル作品において、間違いなく最もオリジナリティの高い作品のひとつと断言できる。ただ、私にとって惜しむらくは音質があまり良いとは感じなかったことか。特に、ギターがスカスカした音質なのが気になったが、プロデューサーは変わっていないところから、これはアルバムのイメージを考えて、意図的にこうしたのなのかもしれない。(雷X 2016.10.13修正)

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