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『Keeper Of The Seven Keys part1』 - HELLOWEEN

1987年05月23日

CDジャケット画像
  • ジャンル:メロディックパワーメタル
  • 国籍:ドイツ
  • リリース:1987年5月23日
  • 通算:2ndアルバム
満足度:98

この世の中にメロディック・スピードメタルという音楽を大々的に知らしめたと言っても過言ではない、ヘヴィ・メタル史上に残る名盤がこの作品だ。この作品は後続のメタルバンドに大きな影響を与え、多くのフォロワーを生み出した。そしてその影響は今なお連綿と続いているのが凄く、未だに語られることが多い作品だ。

何故これだけ素晴らしい作品が生まれたのかを考えてみると、まずは現在もメロスピ・ゴッドとして尊敬されるカイ・ハンセンと、生み出す叙情メロディは天下一品のマイケル・ヴァイカートという2人のギタリストに加え、ドラムのインゴとベースのマーカスがアレンジ面での多大な貢献をしたと思われ、バンドサウンドにおけるケミストリーが大変強かったと考えられる。更に稀有なる才能を持ちしメタル・シンガーであるマイケル・キスクが今作より参加したことと、プロダクションの進歩により、クォリティが1stミニ、1stフルから格段に向上しているのもこの作品の評価を高くした大きな要因であろう。

Keeper Of The Seven Keys」はパート1と2があるが、このパート1においては、カイ作曲がイントロとアウトロ除き4曲、ヴァイカート作曲が1曲、キスク作曲が1曲と、カイの色が濃い作品となっており、そのサウンドはメロディアスなことは勿論ヘヴィ・メタルらしいアグレッションも備えており聴き手を興奮させる。

#1のドラマティックなイントロ曲から期待させられる。#2はカイ作曲の疾走曲で、歌メロパートはキャッチーでアレンジも完璧、そして特にギターソロのメロディの美しさ、構成美には脱帽だ。#3はキスク作曲で、高い作曲センスも持ち合わせていることが感じられる。#4は極めてクサいギターメロディから、転調を繰り返しながら劇メロが連続し、カイの作曲力の高さを感じる曲だ。#5はヴァイカートの泣きメロのセンスが感じられる名バラード。

#6は、カイのポップな面が発揮されており、つい一緒に歌ってしまいたいキャッチーなメロディで、HELLOWEENの代表曲ともなっている。#7はカイ作曲の大作曲で、メロディこそ即効性が無いものの、何度も聴き込み曲の展開が頭に入ってくると「こんなに凄い曲なのか」と感じる楽曲で、カイのこの曲に対するこだわりが感じられる。中間のソロ、特にクラシカルなパートは壮絶極まりない。天才的な構成力だ!

メロディックパワーメタルとは何か?メロディックスピードメタルとは何か?そしてヘヴィ・メタルとは何か?この作品はこれら全ての質問に対する回答になる程の神盤と言えよう。(雷X)

タグ:HELLOWEEN

『Helloween/Walls of jericho/Judas』 - HELLOWEEN

1985年01月01日

CDジャケット画像
  • ジャンル:メロディックパワーメタル
  • 国籍:ドイツ
  • リリース:1985年〜1986年
  • 通算:1stアルバム
満足度:96

今やジャーマン・メタルの伝説的バンドとして歴史に名を残すHELLOWEENのデビューミニアルバム「Helloween」、1stフルアルバム「Walls Of Jericho」、シングル「Judas」を全て収録したカップリングアルバムとなっている。

Iron Maidenなどのメタルからの影響が感じられるも、疾走感、流麗なメロディ、芸術的なギターソロは後々の作品に通じるものがあり、デビュー当時より高い音楽性を発揮していたことが伺える。特にソロもバッキングも含め、ギターワークに高いセンスを感じさせる。こういう音楽をやりたいんだという強いメッセージが音楽から伝わってくるようで、彼らのクリエイティビティがまさしく爆発していると言えよう。

ヴォーカルは全てメロスピ・ゴッドであるカイ・ハンセンが歌っており、その歌唱力と声質は今でもよくネタになるほどのもので、これを拒絶する人もいるが、オレ個人的には、このスタイルは荒々しいサウンドに合っており、うまいとはいえないものの独特の味わいがあると感じている。

デビューミニ「Helloween」の5曲は全曲素晴らしく、#1はキャッチーなメロディと構成美溢れるギターソロが爆発した名曲。#2はアグレッションとメロディが融合していてカッコいいの一言で、ツインリードに痺れる! #3はギターリフがキャッチー、#4はIron Maidenの影響があったりするが、究極的メロディアスさと構成美を備えたギターソロがあまりにも素晴らしい。#5はヴァイカート作曲で、彼の劇メロのセンスが大いに発揮されており、特にイントロが最も泣ける。と全曲聴き所があり完璧なデビュー作品だと感じる。

1st「Walls Of Jericho」は、何と言ってもカイ作曲の#7「Ride The Sky」とヴァイカート作曲の#14「How Many Tears」で、前者は刺激的なギターリフから刻みがメタリックな勢いが全開で、そこに盛り上がるメロディが乗る。ギターソロも完璧で、カイの曲全ての中でも特に完成度の高い曲と感じる。後者はクサメタルの元祖とも言える曲で、哀愁のメロディが怒涛のリズムと共に疾走する壮絶かつドラマティックな曲だ。そして#13「Heavy Metal(Is The Law)」があまりにも熱い! 叙情メロディと共に熱く爆裂疾走し、聴いていると全てを忘れて首を振りたくなる名曲だ。

その他の曲も、特に#9はヴァイカートの激メロセンスが堪能できるし、#10、#11はカイのメタルへの愛情が感じられるメタリックな曲でいい感じで、捨て曲は無い。カイのヴォーカルと音質がよくないのが残念だとも思うが、味わいがあってよいとも感じるので、オレにとって全てが完璧な名盤となっている。

シングルの「Judas」はアルバム最後におまけのようについているがなかなかの曲。メロディ的には#7,#14には及ばないが、Aメロの歌メロとギターのユニゾンが妖しい雰囲気だったり、ヘヴィな疾走が初期の典型的なカイの曲という感じでいい。(雷X)

タグ:HELLOWEEN