

前作において良質のメロディック・パワーメタルを披露し、単なるメロスピ・マニアだけに愛されるバンドから一皮剥けた感の あるHEAVENLYが、2009年末に発表した5th「Carpe Diem」は、前作で聴けた音楽的充実度の延長線上にある作品であった。激烈に疾走する曲は6,8しか無いので純粋なメロスパーには少し物足りないかもしれないが、HEAVENLYらしいクサメロと煌びやかなアレ ンジが爆発している名盤であるとオレは感じた。
GAMMA RAYやJUDAS PRIESTを思い起こさせるパートもあるのも、もはやこのバンドの愛すべき特徴となっている。単なる丸パクリで終始するのではなく、楽曲の随所にHEAVENLYならではの音楽性が注ぎ込まれているからこそ、パクリと言われるパートがある ことも含め、愛することができるのであろう。
面白いのが8曲目「Ode To Joy」で、ベートーベンの第九のメロディをモティーフにしたサビメロが特徴だが、曲構成、メロディ共に、まさしく王道のメロスピそのもので気持ちよく聴ける。疾走感、アレンジ、マイケル・キスクにそっくりの歌唱といい、 HELLOWEENの「Eagle Fly Free」も想起させ、メロスパーを歓喜させること間違いなしだ。
バンドが音楽性を変化させると、ミュージシャンはそれで満足だろうがリスナーにとっては不満が残ることも多い。HEAVENLYだけはこの音楽性を貫いて、いつまでも我らクサメタラーを興奮させてほしいと願うばかりだ!
Heavenly - Ashen Paradise
