
- ジャンル:シンフォニックパワーメタル
- 国籍:イタリア
- リリース:1997年10月27日
- 通算:1stアルバム
満足度:100
シンフォニックパワーメタルの先駆者とも言えるバンドのデビュー盤で、それまでもクラシック音楽を取り入れたHR/HMはたくさんあったが、更にその路線を推し進め、映画音楽のような大仰な要素まで取り入れた作品だ。
初めてこのアルバムの「Rage Of Winter」を聴いた時「こんな凄い音楽があるとは!」と深い感銘を受けたものだった。それはラジオで聴いたのだったが、こんなにもRPGの音楽を思い出させるメタルがあるとは!と感じた。
その後、アルバムを購入、そのシンフォニックでクラシカル、大仰なコーラスにパワフルなサウンドにすっかり惚れ込んでしまい、自分の中でX JAPANに匹敵するバンドとなった。
ヴォーカリストのファビオ・リオーネの素晴らしい歌唱による歌メロパートも凄いが、この作品は間奏が凄すぎる。特に「Warrior Of Ice」「Rage Of Winter」のそれは完璧と言えよう。あまりにも美しいクラシカルなパートは、新時代のルネッサンス音楽と言っても過言ではなく、その芸術性は多くの著名な作曲家の音楽と比較しても勝るとも劣らないもので、メインソングライターのルカ・トゥリッリの底知れぬ才能、主にクラシカルなパートの作編曲を担当していると思われるアレックス・スタロポリの作曲能力の高さを感じさせる。(雷X)
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