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『Art Of Life』 - X JAPAN

1993年08月25日

CDジャケット画像
  • ジャンル:ヴィジュアル系/メロディックスピードメタル
  • 国籍:日本
  • リリース:1993年8月25日
  • 通算:1stミニアルバム
満足度:100

1993年8月25日にミニアルバムとしてリリースされた、1曲で30分という超大作曲だ。最初に楽曲の由来を示しておこう。1989年11月の渋谷公会堂でのライブにおいてYOSHIKIは、全身を使った激しいドラムパフォーマンスと過労がたたり、上半身を痛めて倒れた。YOSHIKIは静養中に自らの人生の回想などにふけった。その時生み出されたのがこの曲のサビのメロディである。このメロディをもとにYOSHIKIは楽曲を生み出していくのだが、その過程で彼はやはり自らの人生を振り返ったりしながら歌詞を書き始め、ついに「これは自分の半生を示した大曲となる」と確信した。

「人生の芸術」という楽曲のタイトルは、自らの人生が芸術そのものではないかというYOSHIKIの気付きから名づけられた。それは「オレは何故生きているのか、どこへ向かってオレは歩いているのか」とうYOSHIKIの問い掛け、そしてそんな中で「本当に素晴らしい曲を生み出したい」というYOSHIKIの欲求が根本にある人生と言えよう。その「人生の芸術」を示したものである歌詞世界は大変複雑で、YOSHIKIの中の様々な人格が互いに入り乱れながら「人生の芸術」を求め彷徨うという構成となっていると思われる。

楽曲のことを書くと、まず他の長大な曲との最大の相違点として、その30分間、感じられる時間が本当にあっという間だということだ。それは、他の大作曲のようにいくつかの楽曲をつないだというようなものではなく、純粋な1曲として作曲されたことと、楽曲のどこをとっても飽きさせない構成とメロディによるところが大きい。ヴォーカルメロディ、アレンジ、サウンド共に非の打ち所がない完成度を誇る、類稀なる作曲センスを持つYOSHIKIならではの曲だ。

サウンドは、「Silent Jealousy」などと同じくYOSHIKI流美旋律+疾走ビートというスタイルで、疾走感溢れるドラミングとギターの刻みが、知らずのうちにリスナーの体を熱くさせる。これは全速力で突っ走ってきたYOSHIKIの劇的な半生を表すリズムとしてもっとも相応しいものと言えよう。またサビメロなどではスローダウンしたり、狂気のピアノソロがあったりと、YOSHIKIの半生が様々な曲展開によって表現されている。

楽曲中にはバンドサウンドの他にロンドン・ロイヤルフィルによるオーケストラが全編に使用され、YOSHIKIの感情をよりリアルに描き出すことに成功している。オーケストレーションにおける基本的なメロディと楽器はYOSHKIが頭の中にイメージしたもので、それをアレンジャーがオーケストラ用に編曲したものだ。よってギター・ベース・オーケストラ、これらにおける細かな編曲を除いた全てをYOSHIKIが手掛けているということになる。またYOSHIKIは総合プロデューサーを務めていることもあり、これこそまさにYOSHIKIの音楽世界そのものと言えるのだ。加えてレコーディングに3年、製作費用は3億円かけたというだけあって、そのサウンドはYOSHIKIの頭に鳴り響いている音楽に限りなく近いものであろう。

Art Of Life」を聴いて、感動のあまり涙が止まらなかったという熱狂的ファンのレポートからもわかるように、この楽曲から感じられる哀しみの波動は格別のものがある。YOSHIKIの激動の人生が音となって迫る様は圧巻という他に無く、同時に重く、哀しく、そして美しい。涙の名曲という表現がこの楽曲には相応しい。(雷X)

タグ:X JAPAN
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