
- ジャンル:シンフォニックブラックメタル
- 国籍:イギリス
- リリース:1999年10月11日
- 通算:3rdアルバム
満足度:92
ウォーメタルを自称する、音楽的にはRPGゲーム音楽っぽさが強いシンフォニックブラックメタルと言えるバンドだ。全体的に軽い音質+疾走するビート+RPGラスボス音楽といったサウンドで、極めてクサいメロディと大仰なサウンドのシンフォニック・スピード・ブラックメタルであり、特にオーケストレーションの描写力には優れたものを感じる。RPGゲーム音楽のサントラを買っているような人で、デス声もOKですという人は必聴と言えよう。
初めて聴いた時「こ、このオープニングはファイナルファンタジー9の曲か!」と思った程だ。その後ファイナルファンタジータクティクスのサントラを聴いたらこの曲と酷似した曲があって面白かった。本編も、これをそのままRPGの戦闘音楽に使ったら面白いなと思えるようなもので、イントロ〜2曲目への流れでオレは完全にノックアウトされてしまった。この部分は、大魔王に立ち向かう勇者の気持ちになって聴くと最も心が高まることだろう。そして勿論曲が疾走しはじめたところはバトル開始の合図だ! また5曲目はスメタナ作曲のクラシック名曲「モルダウ」のメロディで疾走していてこれも悶絶だ。
時は流れ2016年、改めて聴いてみると「これは素晴らしい」と思った。上記の要素は、印象的なメロディとスリリングな構成をはじめとした音楽性の高さがあるからこそ充実しているのだと感じた。作曲力は非常に高い!(雷X 2016/10/15修正・追記)
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